意外と喜ばれる、わたしだけの印鑑
何かを契約の際、必要になるのは決断力と印鑑です。
日本人には当たり前のことですが、サインを多用する外国人材にとって(とくに非漢字圏)印鑑を使う習慣というのは非常に珍しいものです。
印鑑の歴史は非常に古く、歴史の教科書にのっている「漢倭奴国王」と刻まれた金印が日本最古の印鑑だと言われています。政府や役人が使うものとして定着したのち、平安・鎌倉時代になって個人使用するように広まっていったといわれています。
印鑑を自分の証明とする制度は古くから日本に根付いていたんですね。
日本で生活をする外国人材にとって、この印鑑、必要不可欠なものになります。
不動産の契約、銀行口座の開設、住民登録、ガス、水道、携帯電話・・・
様々な場面で印鑑を求められます。(併せて、在留カードも)
私たちの行う来日後のトータルサービスの中のひとつに印鑑の手配があります。
初めて印鑑を手にする多くの方々を見てきましたが、みなさん本当に喜ばれるんです。
ちなみに、外国人材の印鑑ご想像つきますか?
以下のような体裁でOKです!!
・名前のアルファベット(例:MALIA)
・名前のカタカナ(例:マリア)
・名前の漢字当て字(例:麻利亜)
無理に当て字を考えなくても問題ありません。アルファベットでも構いません。好みに合わせて作ることができます。
あとは、押し方をレクチャーしてあげましょう。
慣れていないと、朱肉の加減がわからなかったり、圧が弱すぎて薄すぎたり、上下逆に押してしまったりしてしまい、契約書ごとまた書き直し!という末路になりかねません。(慣れない日本語を書くのには想像以上の時間がかかるんです〜)
以前6文字のお名前の方の印鑑をご用意したことがあります。2文字を見慣れている身からすると、印鑑というよりは非常に芸術的で羨ましたったです。
今回は「印鑑」でしたが、
”身近にあるちょっとした日本の文化”、今後ももどんどんご紹介していきます。